多くの人が日々利用している「温泉」と「銭湯」。何気なく利用している人が多いと思いますが、双方の違いについて考えたことはありますか?「両方とも同じでしょ?」という人もいますが、実際には明確な違いがあります。
そこで、この記事では温泉と銭湯の違いについてわかりやすく解説します。スーパー銭湯やスパについても取り上げますので、ぜひ最後までご覧ください!
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「温泉」と「銭湯」の定義の違いを解説します!
普段なにげなく温泉または銭湯に通っている方も多いかもしれませんが実は両者には明確な違いがあるんです。まずは定義から見ていきましょう。
温泉の定義について
温泉は、温泉法という法律によって定義づけられています。具体的には、源泉の温度が25℃以上であるか、温泉法における指定成分が1つ以上入っていることです。このどちらかの条件を満たすものが温泉となります。そのため、仮に冷たい温度であっても、リチウムイオンや水素イオンなどの指定成分が入っていれば、温泉として成立するのです。
銭湯の定義について
銭湯については、公衆浴場法によって定義づけられています。そのため、温泉法によって定義される温泉とは、そもそも法律の種類が異なるのです。また、銭湯については公衆浴場法における一般公衆浴場の括りになります。
一般公衆浴場の特徴は、物価統制令によって料金が統制されていることです。つまり、銭湯の料金は、同じ都道府県内であればどこでも同じということです。都道府県ごとであれば多少の差はありますが、500円を超えるところはありません。したがって、銭湯には安い料金で利用できるという特徴があるのです。浴場以外のサービスが乏しい銭湯に一定の人気があるのは、料金がお得だからということですね。
ポイントは「自然」か「人工」か
温泉と銭湯ではカバーする法律に違いがあります。ただ、もっとわかりやすく言うと、「自然」か「人工」かの違いがあるのです。温泉が自然的なもの、あるいは自然的な要素を含むものであるのに対し、銭湯は人工的につくられた公衆浴場という見方ができます。
定義の面でも性質の面でも違いがありますので、ぜひ踏まえておきましょう。
「銭湯」と「スーパー銭湯」にも違いがある!
銭湯と同じような名称の施設に、「スーパー銭湯」があります。「どちらも同じ施設でしょ?」と感じる人も多いでしょう。しかし、実際には違いがあります。
銭湯が公衆浴場法における「一般公衆浴場」の括りであるのに対し、スーパー銭湯については同じ法律内でも「その他の公衆浴場」の括りになります。
その他の公衆浴場については、物価統制令の対象ではありません。したがって、銭湯とスーパー銭湯とでは、料金設定の面で大きな違いがあるのです。一般的なスーパー銭湯の場合は料金設定における縛りがないため、施設ごとに利用料金がバラバラです。よって、銭湯ほど安く利用することは基本できないのです。ただし、料金が高い分、設備やサービス面が充実しています。そのため、「料金よりも設備やサービスを重視したい!」という人はスーパー銭湯のほうを選ぶでしょう。
もうひとつのジャンル「スパ」の特徴とは?
銭湯やスーパー銭湯だけでなく、「スパ」についても多くの人が利用する施設です。スパは法律でいうと公衆浴場法における「その他の公衆浴場」の括りになります。そのため、法律上の区分けとしてはスーパー銭湯や健康ランドと同じです。
ただ、スパの場合は健康面と美容面の維持や回復などを期待する施設であるため、スーパー銭湯などとは少々性質が異なります。くつろぎや癒しの要素がふんだんに含まれるのがスパ施設の特徴ですので、老若男女問わず多くの人が利用しているのです。また、スパ施設によってサービス内容が異なるため、多くの人は事前のリサーチをした上でお気に入りの施設を利用しています。
各施設の特徴を踏まえておこう!
温泉や銭湯、健康ランドやスパについては、それぞれ性質が異なります。そのため、各施設の特徴はぜひ踏まえておきましょう。安く手軽に入浴がしたいときは銭湯がおすすめであり、リラクゼーションを含む幅広いサービスを利用したいときにはスパがおすすめです。
目的に応じてうまく施設を使い分けることができれば、日々の生活がより充実したものになると思いますよ。
まとめ
いかがでしたか?ご説明したように、温泉と銭湯には明確な違いがあります。銭湯が安い料金で利用できる人工的な公衆浴場なのに対し、温泉は自然の要素が入ったものです。そのため、多少料金が高くとも、自然の良さを活かした温泉につかりたいという人は多くいます。
また、スーパー銭湯や健康ランド、スパなどの公衆浴場は、それぞれが浴場+αの要素を持っています。リラクゼーションなどの癒しのサービスを提供するところも多いため、サービスの多彩さを求める人からは高い人気を誇ります。
それぞれの施設の特徴を踏まえた上で、ぜひ自分に合ったところを利用されてはいかがですか?