国の重要文化財!池袋にある【自由学園 明日館】は古き良き建物

画像:自由学園 明日館

出典:https://www.city.toshima.lg.jp/artculture/brand/bunkazai/myounitikan.html

【自由学園 明日館(みょうにちかん)】は西池袋にある、自由学園の校舎です。
池袋駅からはメトロポリタン口より歩いて5分。
目白駅より歩いて8分の場所にあります。

大正時代より、約70年以上というとても長い期間現存している木造校舎ということで、現在では「国の重要文化財(平成9年)」に指定を受けています。
緑に囲まれた路地の中に現れる自由学園 明日館は、見学ができ、大正時代の女子教育の場としてあった雰囲気を体感することができます。

場所は西池袋と目白の間

【自由学園 明日館】は池袋駅のメトロポリタン口から徒歩5分、目白駅から歩いて8分の場所にあり、ちょうど池袋駅と目白駅との中間の位置にあります。
どちら側からも歩いているくには、近い場所となっており、散歩がてらや歴史探訪へ行かれる際に【自由学園 明日館】へ足を運ぶものいいかもしれません。
また、お車でお越しの際には、直営の駐車場はありませんので、近くのコインパーキングへ車を止められることをお勧めいたします。

【自由学園 明日館】に訪れるには?

池袋方面から歩いて行かれる際には、池袋駅西口もしくは、メトロポリタン口より行くのが一番早いかもしれません。
メトロポリタン口からは歩いて5分程度です。

西口から行かれる際は、「元池袋史跡公園」やホテルメトロポリタンの横を通っていくとスムーズに【自由学園 明日館】へ向かうことができます。
ホテルメトロポリタンまではまっすぐ歩いていくことができますが、それ以降は路地に入りますので、少し迷いやすいかもしれません。
電信柱にある【自由学園 明日館】の看板を目印に歩いて行かれることをお勧めいたします。

目白駅方面から歩いて行かれる際には、目白駅から降りて池袋方面へ歩きます。
その際に、JR山手線の沿線に沿って歩いていくと、【自由学園 明日館】の設計者の一人であるフランク・ロイド・ライト氏の名前がついている「F・L・ライトの小路」と名前のついている路地があります。
途中で住宅街に入りますが、その小路をまっすぐ歩いていくと「婦人之友社」の本社がありますので、その道を左手側に曲がるとすぐに【自由学園 明日館】に着きます。
歩いて行かれる際には、近くに柳原白蓮旧居や豊島区立郷土資料館などもありますので、明治・大正・昭和の近代に興味のある方は、一緒に訪れてみてはいかがでしょうか?

【自由学園 明日館】は共同設計の建築物

【自由学園 明日館】は、大正10年(1921年)に東京目白、現在の豊島区西池袋にF・L・ライト氏の設計で、自由学園の校舎として建てられました。
建設の途中でライト氏が帰国してしまいましたが、ライト氏に支持していた遠藤 新氏に完成を任せ、ライト氏と遠藤氏の共同設計により完成しました。

ライト氏は羽仁夫婦の目指す教育理念に共感を覚え、「簡素な外形のなかに優れた思いをみたしめたい」という羽仁夫婦の思いと共に明日館を設計しました。
ホールや食堂、現在は記念室として利用されている教室は「Rm1921」と名前がつけられて、会議など様々な用途で使われています。
建築が70年以上たった今も残り続け、今でも訪れる人に大正時代のよき雰囲気を味わうことができる建物となっています。

国の重要文化財として指定されています

【自由学園 明日館】は、平成9年(1997年)に国の重要文化財に指定されました。
現在は校舎としての利用はされていませんが、「動態保存」という重要文化財を利用しながら建物の保存をしています。
明日館の見学や公開講座、結婚式などに利用されており、今でもたくさんの方が訪れています。

見学は16時まで、夜間見学もあります

【自由学園 明日館】の見学時間は、火曜日~日曜日(毎週月曜日休館)の10時~16時(入館は15時30分まで)となっています。
見学の際には、ホールにある喫茶でのコーヒーや紅茶などを楽しむことができます。

見学料は喫茶付き見学で一般600円、団体500円。
喫茶のつかない見学のみの場合は一般400円、団体300円になっています。
じっくりと見学されたい方や、明日館の雰囲気を楽しみたい、味わいたい方は喫茶付きの見学をお勧めいたします。

また、毎月第三金曜日には夜間見学をすることができ、18時~21時(入館は20時30分まで)の4時間ではありますが、ゆっくりと夜の明日館を楽しむことができます。

特に桜の時期は夜桜を見ながらの見学になりますので、とても池袋の中でも美しい園を感じることができます。
見学料はお酒付きのもののみで1,000円で団体も一般も変わらない料金となってきます。

時間は少し短めですので、お昼の見学も夜の見学も注意して、明日館へ足を運んでみてください。
また、見学については公式ホームページに見学カレンダーがありますので、そちらをチェックしてから、【自由学園 明日館】を訪れてください!

季節ごとのイベントも開催されています

【自由学園 明日館】では、公開講座や写真撮影などで利用するほかにも、桜の時期の見学会や夏のイベントなどの季節ごとのイベントを開催しています。
桜見学会は池袋の桜の見ごろである3月下旬から4月上旬にお昼の桜見学会と夜桜見学会があります。

夏のイベントは親子イベントで7月の下旬親子で共に学ぶものとなっています。
詳しくは公式ホームページに掲載されますので、気になる方はお問い合わせをするのもいいかもしれません。
8月の第三金曜日にはビアテラスもありますので、一夜限りではありますが、池袋で味わう大人の夏の楽しみとして訪れるのをお勧めします。

また、秋以降では、文化財ウィークが10月下旬~11月の第1週まで行われたり、ワインや冬のビールをふるまうイベントもあります。
レストランも明日館の食堂で開催されますので、詳しい時期を公式ホームページでチェックしてご予約下さい。

他にも、西池袋の真ん中にある【自由学園 明日館】ではウェディングもおこなっています。
池袋駅に近く、人の集まりやすい場所となっていますが、1日2回の挙式と披露宴となっており、挙式も様々なタイプが用意されています。
ご予約は1年前から可能となっていますし会場見学なども行うことができますので、お気軽に明日館ウェディングデスクにご相談下さい。

沢山のイベントがありますので、楽しい思い出や嬉しい思い出など作ることができると思います。
池袋駅に近いので親子でもカップルでも足を運びやすいとおもいます。
一度気になる方は、訪れてみてはいかがでしょうか?

まとめ

国の重要文化財である【自由学園 明日館】は池袋の中の住宅街にありながらも、時がゆっくりと流れる、大正時代の古き良き建物となっています。
学校の学び舎としての役割は終えていますが、今も講座があったり、イベントがあったりと、自由学園の創設者である羽仁夫婦の思いがそのままに、息づいています。

池袋駅からも大変近く、西池袋の近代の偉人など旧居も近いので、ゆっくりと散策をしながら訪れてみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、新たな池袋の一面を覗くことができるかもしれませんよ?