シアターグリーンは、昭和43年(1968年)に開館した「池袋アートシアター」が昭和47年(1972年)「シアターグリーン」に名称を変え再スタートした劇場です。
歴史は古く、都内で運営している劇場では最も古い劇場とされています。
南池袋公園の裏手にありお寺に囲まれているため、池袋に居ながらもとても静かで緑の多い場所で、約50年間愛されてきた劇場でもあります。
アパートの一階から始まった手作りの劇場
昭和43年(1968年)に仙行寺が都心にある寺院の社会事業の一環として演劇活動の場を提供することを考え、仙行寺の先代住職である朝比奈安成さんが経営しているアパートの一階で「池袋アートシアター」を始めました。
その後、昭和47年(1972年)に劇場の名称を「シアターグリーン」へ変更して再スタート。
築37年を経た劇場は老朽化が進み補強工事も限界が見え始めた平成17年(2005年)9月に約一年半の工事期間を経て現在の劇場へ建て替えられリニューアルオープンしました。
現在も多くの劇団・劇作家・演出家・役者などを輩出しています。
場所は池袋の中でも閑静な一角にあります
シアターグリーンは、南池袋公園の裏手にあるお寺に囲まれたのとても閑静な場所にあります。
外観もシルバーとグリーンのバイカラーになっており、落ち着いた雰囲気の劇場です。
通りの名もシアターグリーン通りとなっており分かりやすく行きやすいところになっています。
電車でお越しの際には、JR池袋駅南改札口より地下通路(西部デパート側)39番出口より徒歩2分が迷わず一番行きやすいルートとなっています。
その他にも池袋駅東口より徒歩6分、地下鉄有楽町線「東池袋液」徒歩5分、都電荒川線「雑司ヶ液」徒歩7分のルートもありますので、どのルートで行くにも、行きやすい劇場となっています。
ただし車、オートバイでお越しの際は駐車場スペースがありませんので、シアターグリーンへは電車での来館をお勧めします。
3つの大きさの劇場があります
シアターグリーンの劇場は3つ。劇場の正面から見て右側は「BIG TREE THEATER(座席数:167席)」、真ん中は「BASE THEATER(座席数:70席)」、左側は「BOX in BOX THEATER(座席数:104席)」それぞれコンセプトごとに分かれています。3つのシアターはそれぞれ防音・防振に考慮した設計がされており、他の公演中の振動や音を気にすることなく演劇を楽しむことができます。また、その為、3つ同時公演を行えるシアターコンプレックスの形を取る事で、よりたくさんの演劇と出会うことができます。
池袋演劇祭や演劇祭も見ごたえあり!
豊島区では「演劇のまち」として、「池袋演劇祭(主催:池袋演劇実行委員会)」が平成元年(1989年)に地域密着型の演劇祭として以降毎年開催されています。豊島区とその近隣で公演を行う劇団が参加しており、毎年9月~1ヶ月にわたって開催されます。
シアターグリーンは、「池袋演劇祭」に参加し、このほかにもシアターグリーンが運営する1月~3月初旬まで開催する「グリーンフェスタ」や7月下旬~8月まで開催される「シアターグリーン学生芸術祭」等があります。
特にシアターグリーンで開催される「グリーンフェスタ」はたくさんの劇団の作品が見られます。シアターグリーンの改装があった2005年以前にあった「グリーンフェスティバル」
が前身となっており、一般の方が審査員となりお客様の目線で審査される気軽で、身近に鑑賞できるのもとして開催されてきました。
その後、「グリーンフェスタ」へ名称を変えて、開催回数が約2カ月で50回を超えるもので、若手の団体の作品だけでなく、小劇場にあまり足を踏み入れたことのない方向けのエンターテイメント性の強い作品から劇場ファン向けのコアな作品まで、上演しています。
「シアターグリーン学生芸術祭」は、2007年より始まり、開催が10年を超えました。学生劇団の内包する才能とエネルギーを学内だけでなく、一般の肩高に向けて発揮してほしいという多いからスタートしました。若手学生劇団にとっては、道頓堀学生演劇祭に召集される大きなチャンスを掴める機会の芸術祭になっています。
どの芸術祭もとても見ごたえのある作品ばかり上映されますので、演劇に興味のある方は一度芸術祭期間中に訪れてみてはいかがでしょうか?
まとめ
南池袋のシアターグリーンは、新たに演劇の世界へ足を踏み入れる人の身近な場所、これから演劇に出会う人達に提供できる場所として存在してきました。
お寺や公園の近くにありますので、気ままに訪れることができます。
行っている公演については、ホームページを確認してからシアターグリーンへ足を運んで見てはいかがでしょうか?
どんな作品に会えるかは、その時、どの劇場によって変わりますが、演劇鑑賞のはじめの一歩になるかもしれませんよ?